清陵勉強会第210回 (2025/10/28)
講師:春山 明哲さん(68回生)
テーマ:gle/kbnWLuNKQaVRDaEW6
演題『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』ができるまで-「書誌学」からの舞台裏-
第210回の清陵勉強会は、68回生の春山明哲(はるやま めいてつ)さんの講演『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』ができるまで-「書誌学」からの舞台裏-です.
講演要旨
2025年2月、『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』(春山明哲、松田康博、松金公正、川上桃子編)が藤原書店より出版されました。本書は、先史時代から現代までの全史を対象として、台湾史及び関連する学際領域の研究者65人が結集して編んだ、台湾の歴史に関する基本的な文献であり、副題にあるとおり、歴史・地域研究の基礎知識から研究入門にいたる、総合的なレファレンス・ブックを目指して編集されたものです。
本書の「あとがき」において、編者を代表して「「レファレンス・ブック」とはなにか? 本書刊行までの歩み」について、ごく簡単に触れました。このプロジェクトは、第1期2008~2010年アイディアの芽生え、第2期2011~2016年早稲田大学における調査研究、第3期2017~2019年研究史レビュー、(2020~2022年春コロナ・パンデミックによる中断)、第4期2022~2024年企画・編集の再開、といったプロセスを経て、ほぼ17年をかけて本書の刊行に漕ぎ着けました。
「書誌学」という分野があります。多義的な言葉ですが、そのひとつに「ある本がどのように作られたか」という、いわば「書籍の誕生」についての歴史的な物語です。私は近年「学問の歴史」に関心を持っていて、その問題系として「人はなぜ本を書くのか」、「なぜこんな書物ができたのか」という問いを立ててきまた。今回は、書誌学的方法により、本書誕生の舞台裏を、私の台湾紀行にも触れながら、ご紹介したいと思います。
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略 歴
1946年東京生まれ。目黒から60年長野県富士見町に移り、上諏訪中学校を経て、
65年諏訪清陵高校卒業、71年東京大学工学部卒業、工学系研究科(応用化学)修士、博士課程中退。
1974国立国会図書館に入り、調査局のレファレンス、「関西館構想」、納本制度改革、国会分館長、
調査局主幹・専門調査員を経て2007年退職。
以後、早稲田大学台湾研究所研究員、日本台湾学会理事長、台湾・国立政治大学客員教授、
一橋大学大学院講師などを歴任。
1973年以来、台湾近現代史研究会、日本台湾学会、早大台湾研究所、国際日本文化研究センターなどにおいて、
霧社事件、日本の台湾統治政策、後藤新平、岡松参太郎などの研究を進め、現在にいたっている。
著書に『近代日本と台湾』(藤原書店、2008)、『後藤新平の「衛生の道」とは何か』(同、2025)。
日 時:2025年10月28日(火)19:00〜20:30
講 師:春山明哲(はるやま めいてつ)さん
演 題:『台湾の歴史 大全-基礎から研究へのレファレンス』ができるまで-「書誌学」からの舞台裏-
会 場:TIME SHARING Biz 品川A【 品川駅 5分】東京都港区高輪3-24-18 高輪エンパイヤビル地下1階
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会 費:500円(懇親会参加者は別途3500円:税込)
ZOOM参加の方は500円(ただし学生の方は無償です).送金の方法はお申込みいただけましたらご案内させていただきます。
連絡先:
ご出欠を10月24日(金)までに下記メールフォームにてお知らせください.
https://forms.gle/kbnWLuNKQaVRDaEW6
ZOOM参加希望の方に前日までにリンクをお送りします
最近、アドレス変更などでメールが届かない方がいらっしゃいます。
メールアドレス変更の際は、以下にご連絡ください。
https://forms.gle/LruvS2QefxNGJNyCA
また、同期の方、先輩、後輩もぜひ、お誘いください。
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清陵勉強会事務局
※偶数月第4火曜日19:00-21:00
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特別寄稿「薬学者から見た新型コロナウイルス」五味克成氏(74回生)
清陵勉強会が開催できない中で,一つの試みとして五味氏からの特別寄稿をお送りします.
ご質問があれば,清陵勉強会宛にお名前と質問内容をお送りいただければ,五味氏に伺って後日ご回答する予定です。
また、併せて
Web会議方式でオンライン特別講演を5月19日18時30分から開催します。(終了しました。多数のご参加ありがとうございました。)
どちらも、セキュリティ上、勉強会事務局にお問い合わせください。
seiryobenkyokai@gmail.com
(@を全角に変えてありますので、コピーされる場合は半角に変更してください。)
故寺島亮三氏の講演動画の配信
いかがお過ごしでしょうか。
全くの想定外の事態に、考えさせられること、多いですね。
以下、清陵勉強会より、ご案内申し上げます。
■寺島亮三氏の清陵勉強会での講演
清陵勉強会では、2020年1月16日に逝去された清陵58回生の寺島亮三氏を「偲ぶ会」を計画していたのですが、新型コロナウィルス感染症の蔓延により開催が不可能になってしまいました。
そこで2018年12月18日の清陵勉強会での寺島氏の講演「清陵と私ー戦中・映画『少年期』・そして・・・」をYouTubeで限定公開することにいたしました。
この映像は清陵58回生の宮坂健二氏の撮影によるものです。
ご希望の方は、下記事務局にお問い合わせください。
seiryobenkyokai@gmail.com
(@を全角に変えてありますので、コピーされる場合は半角に変更してください。)
セキュリティーの問題などもありますので、くれぐれもSNSへの投稿等はお控えください。
在りし日の寺島氏を映像とともの偲んでいただければ幸いです。
清陵勉強会世話人一同
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